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歯科医師の使命㉜
2019-12-02
 11月30日は栗原歯科医師会が開催した学術講演会に出席してきました。午後5時からで会場は栗原市志波姫のエポカ21でした。演題は「口腔粘膜からみる全身の健康」で講師は 東北大学大学院歯学研究科口腔診断学分野の講師で、東北大学病院の特命教授また周術期口腔支援センター・センター長の飯久保正弘先生です。
 今回の講演でのポイントは…
①よく言われる『噛むことと脳の活性化』では、良くかみしめて『うまい』と感じることが大事。唾液は発がん物質を抑制するが、しっかり噛んで食物と混ぜることが必要。早食い、暴食は唾液が出ないので発がんを抑えにくい。
②味覚障害はだいたい年齢、亜鉛不足、メンタルが原因と言われるが、粘膜(舌)の疾患が原因の場合も多い。
③誰にでも見られる再発性アフタ(口内炎)の実態と類似の疾患との鑑別方法。
④周術期(手術を行う前後)の口腔ケアは、入院期間が短縮されるし、癌の化学療法や放射線療法では口腔粘膜炎が出現するがこれを有意に抑制できる。他に、介護施設で一日2回の口腔ケアでは、0回の場合と比べると誤嚥性肺炎を約半分に抑えることができる。
⑤実際の病変の写真を供覧し、見た目果たしてそれが悪性かそうではないかとその説明。
 等々でしたが、特に最後の⑤はかなり臨床的で、口の粘膜や歯肉の悪性腫瘍の専門家である飯久保先生ですら、ちょっと見ただけでは悪性かそうでないかの判断は難しいとおっしゃってました。しかし病院に行ったらなんでもなかったが一番いいのだから、なんか変だなと思ったらすぐ紹介してほしいとおっしゃってました。まさのその通りで特に口の中で気になることがあれば早めに歯科を受診していただきたいと思います。
 
日本庭園で叩きつけられた日
2019-11-08
 11月3日は仕事で上京したついでに駒込にある都立庭園の六義園(リクギエン)へ寄ってきました。アニメ映画で聖地巡礼の名所となった新宿御苑と比べるとかなりこじんまりしてますが、完成度からするとこちらの方がまとまっているような気がします。
 さて、入場券を買って間もなく何やら三味線の音色がしてきました。園内の舞台では津軽三味線奏者の山中信人さんの演奏が始まるところで(写真)、立ち止まって聞くことにしました。「リンゴ追分」、「さくらさくら」、と続き和の気分に浸った後に演奏した「津軽じょんがら節」はまさに圧巻!このビートはほとんどロックでした。三味線なので聴衆の多くはオジちゃん、オバちゃんでしたが、この迫力は全ての世代に通じそうです。この人はいったい何者?と思いましたが、話によるとこの山中さんは音大の現役講師で津軽三味線の全国大会では三連覇してるそうです。
 三味線は子どもの頃、座敷で演奏するところを生で見たことがあります。その時からのイメージは行燈の明かりが映る障子の部屋で、三味線をつまびきながら流れる小唄。そしてその隣の部屋では田村正和さん演じる眠狂四郎がおちょこで酒を味わっている的な…。あるいは、故古賀政男さんが弾く三味線で故美空ひばりさんが歌う都々逸のテレビ映像を見たことがありますが、そういう風情のあるシチュエイションですね。
 そんなダンボールにしまってある小学校の図工の作品のような三味線のイメージを、根底から覆されたのは、数年前に津軽三味線の吉田兄弟がアサヒスーパードライのCMに出た時でした。アサヒだから曲名が『RISING』なんでしょうけど、三味線でここまでやるか!これじゃあロックだよ!と驚嘆しました。しかし今回はなんたって津軽じょんがら節ですから曲がそうなのか、津軽三味線がそうなのか。山中さんの話では普通の三味線と違い津軽の場合はバチを玄に叩きつけるように演奏するといってました。この曲を聞き終わった後は自分が何かに叩きつけられたようにテンションあがりっぱなしで、心穏やかに日本庭園を散策のつもりが池(写真)に向かって思いっきり絶叫したい心境でした。
 と、感動しつつも例によって「なぜ『六義園』は(リクギエン)と読むのだろう…。そういえば与謝野鉄幹の「人を恋ふる唄」の中で『…六分(リクブ)の俠氣四分の熱…』とあったが…。フツウは六分儀(ロクブンギ)とか六波羅(ロクハラ)と言うのに…。ううむわからん。」と思いを巡らせながら、池の水面を眺めているうち心がスーっと落ち着いてきたのです。東京のど真ん中にありながら、これが日本庭園のパワーと言うものでしょうね。
 
歯科医師の使命㉛
2019-11-06
 10月20(日)は栗原市主催、栗駒の伝創館を会場として開催された『元気なくりはらっ子大会2019』に栗原市歯科医師会の代表として参加してきました。活動内容は来場した子供たちを対象に無料フッ素塗布と歯科相談です。このようなイベントは毎年行われていますが、今回の担当は歯科医師が私で、栗原市の歯科衛生士さん2名、栗原市衛生士会の歯科衛生士さん1名の総勢4名でした。
 会場全体は子供たちが楽しめるよう様々な企画がされていて、どれだけの子供たちがやってくるか楽しみでした。開始は朝10時からで歯科のブースにはぽつぽつと集まり始め、ほのぼのとした気分で楽しくフッ素塗布を行っていました。しかしその後30分もすると子供たちと保護者の皆さんが集まり始め、いわゆる長蛇の列をなしてフッ素塗布の順番を待つような事態になってました。
 すべての子供さんの口の中を健診したうえでフッ素を塗りますので、11時過ぎにはあまりの混雑ぶりに対応しきれずついに超てんやわんやの状態になりました。ふだん仕事では疲労を感じることがないのに、この時は立ったりしゃがんだりの連続で足や腰にこたえ『こりゃあきくわ』と内心焦りました。終了時間の12時近くにはスーッと引けてきて何とか仕事を満了することができましたが、およそ100人前後の子供さんたちがやってきて、普段少子化を嘆いている自分としては少し楽しみが増えたような気がします。
 それにしても無料(タダ)とはいえ人に奉仕するのは容易ではありません。あまりの忙しさに危うく集中力が切れそうになりました。実はこの日白衣を持参しましたが、衛生士の皆さんからの助言で子供さんたちに恐怖感を与えるからと白衣はやめにし、アンパンマンのエプロンを着用して仕事しました(写真)。アンパンマンといえば女子ソフトボール、北京オリンピック金メダルの上野選手が好きなキャラクター。なぜかといえば人がお腹がすいて困っているときに自分の体をちぎって(パンなので)あげるほど自分を犠牲にして人を助けるかららしいです。フッ素塗布ぐらいアンパンマンなら顔色ひとつ変えることなくこなすんだろうなと、年齢と体力低下を痛感させられた一日でした。
 
まるで湖畔の歯科医院
2019-10-16
 先日の台風19号は度重なる警報通り全国規模で恐ろしい被害をもたらしました。当医院一帯は12日の土曜日の夕方から暴風雨に見舞われ、翌朝まで続きました。翌日の朝、台風一過で天気は良くなりましたので病院の周辺を見回ったところ、ふだん病院の北側の道路の向こうには広大な田んぼがあり、南側も田んぼが広がっているはずなのですが、どっちを向いても湖のような水面がどこまでも広がってました(写真1、2)。まるで遠浅のように波が立っているのを見て絶句しました…。また病院周辺には異常がなかったものの、わが愛車は強風による飛来物の激突により前方ボディにヘコミと傷ができていたのには驚きがっくりしました(写真3)。
 この『これまで経験したことのないような…』とか『数十年に一度の…』という表現を何度も聞きましたが、自分が子供のころの台風はこんなに強烈じゃなかったような気がします。最近は大雨やゲリラ豪雨が異常に多いですが、それは地球の温暖化による海水温度の上昇が関係しているようです。海水の温度が上がれば沢山水分が蒸発して雲になりますからね。また台風の場合も、気象庁によりますと予測実験で海水の温度上昇が台風の発生頻度、大型化や雨量の増大につながるそうです。地球の温暖化はやっぱり困りますね。
 今回の台風による水害のニュース映像を見ると、震災時の津波をフラッシュバックしますが、津波はやがて海水が海に戻りますが、台風による浸水はいつまでもとどまっているような気がします。被災した方々と地域が早く普通の姿に戻れるよう心より願っております。
 
 
医者の不養生、歯医者の…
2019-10-05
 昨日は当医院の休診日で健康診断に行ってきました。
 歯科治療が苦手だとおっしゃる患者様に話をお聞きすると、注射(麻酔)は嫌だが削るのは大丈夫、かとおもえば注射はいいけど削るのは苦手、とか様々です。健診といってもいろいろな検査がありますが、その中で私が最も苦手なのは採血です。自分の患者様には注射するとき、痛み自体はかなり抑えられますので『麻酔の液は苦いのでそれだけガマンしてくださいねえー。』と言いながら一日何回も注射をさせていただいてます。なのに採血直前に『人に言うのは簡単だけどなあ…。』とぼやき、『どうしましたか?』と看護師さんにつっこまれました。すると『皆さん採血が一番苦手なんですよねえ。』と丁重に言われ『そそそそ、そーでしょうね。』とうつろな返事をしてる間に、手際よく採血していただきましたが、相当なストレスでした。やはり注射は薬を体内に入れますが、採血は「血を取られる」感覚だからダメなんでしょうね。
 さて最後に検査結果の説明がありました。だいたい問題ありませんでしたが、一部の検査結果が昨年より若干落ちていました。担当の先生の話ですとその原因は、薄々感じていた通り「運動不足」みたいです。かつて20代のころはチョーきびしい部活のおかげで、体力と持久力だけは自信があり、いろんなスポーツも経験しました。でもそれはもう40年も前。その過信が運動不足と不養生につながってんでしょうね。
 ところでお医者さんの場合、検査結果を見て薬を処方したりすれば自分で病気を治せるでしょうが、歯医者は自分の口の中はどうやって直すと思いますか?歯石をとったりとれた銀歯を戻したりは経験的に自分でできます。歯科医師仲間ではなんと親知らずを自分で抜いたと豪語してる先生もいます。でも正直ほとんどの治療は自分では無理です。普通歯科医師は自分の最も信頼する知り合いの歯科医師に頼みます。よくその道のプロが選ぶその道のおいしいお店とかマスコミに出ますけれど、歯医者だってこの人に治してもらうなら安心だと思う歯科医に頼みます。(逆も言えますけど…。)
 私は大学時代からの親友で志波姫の小田島先生にお願いしています。でも彼も言ってましたが自分の歯の治療はいつでも後回しなんですよねえ…。
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